就航年:2021年 船籍:フランス 総トン数:31,757トン 全長:150m 全幅:28m 乗客定員:245名 客室数:123室 スピード:15ノット アイスクラス:PC2(砕氷船)
液化天然ガス(LNG)燃料に対応した世界初のハイブリッド砕氷客船です。極地観測船と同レベルの砕氷能力により、厚い氷に阻まれこれまで訪れることが困難だった地球上で最も隔絶された本当の極地を目指す旅を実現します。
高度な汚水処理システムなど最新技術を投入し、環境への負荷を最小限に抑えました。極地の環境や生物多様性のための観測・研究設備を備え、科学者に提供しています。
フランス唯一のクルーズ会社であるポナンクルーズは、世界中のあらゆる海でフランス流ラグジュアリーをご堪能いただけます。フランス流の洗練されたサービスや食事、内装、デザインをお楽しみながら、魅力あふれる極地クルーズへご案内します。
ポナンクルーズは目的地だけでなく、船内生活にも重点を置いているラグジュアリー船です。船内設備やお食事、サービスは他の探検会社を凌駕します。南極、北極クルーズのコース数は豊富で、特に砕氷船の所有は他社にはない強みで、北極点到達や高緯度南極圏への航行も可能です。探検クルーズだけでなく、世界各国でレジャークルーズも運航しています。クルーズ代金は他社よりも高めになりますが、極地旅行と船内の充実さの両方を求めるお客様にピッタリなクルーズ会社です。
ポナンクルーズの船には最新のテクノロジーが搭載されており、皆様の安全と安心を保証するとともに、環境への影響を最小限に抑えています。氷山や岩礁との衝突を防ぐソナー探知システム、低エネルギー・低発熱の照明システム(LEDと光ファイバー)、錨を下ろすことなく船を静止させ、海底を保護するダイナミックポジショニングシステムなど、これらの革新的な設備は、当社の船の設計の中心となっているものです。
20年以上にわたり極地探検クルーズで培ってきたノウハウを活かし、トロピカルな島々やフィヨルドの海岸線、歴史ある地中海や北欧など世界100ヶ国以上、400ヶ所以上の寄港地を訪れています。現在、13隻のクルーズ船を運航し、そのうち5隻が極地探検クルーズで活躍しています。
ポナンの船内は、フランス人デザイナーによるスタイリッシュなインテリアが特徴で、ピエールフレイのファブリックや南仏フラゴナールのフレグランスがラグジュアリーな空間を演出しています。また、ミシュランシェフ、アラン・デュカス氏の監修を受けた料理が提供され、フランスの五ツ星ホテルやレストランと同等のサービスを楽しむことができます。
ポナンの南極クルーズは、南極半島やサウスジョージア諸島、フォークランド諸島などを訪れる多彩な航路が用意されています。クルーズ期間は10泊から18泊までさまざまで、料金は1泊あたり約70,000円から100,000円程度となっています。 具体的な料金は選択する航路や客室の種類によって異なります。例えば、2025年/2026年シーズンの南極クルーズでは、砕氷船「ル コマンダン シャルコー」が2年ぶりに南極へ戻り、皇帝ペンギンの生息地を目指す特別なクルーズも予定されています。
ミシュランシェフ、アラン・デュカス氏の持つ「デュカス・コンセイル」の監修を受けた、フランス船ならでは料理をご堪能ください。ル・コマンダン・シャルコーではデュカス氏自身が監修した料理をご提供します。
料理のコンセプトから船上のシェフのトレーニングまで、デュカス コンセイユの協力のもと最高水準のサービスを提供しています。フランス人シェフによる、上質な食材をベースにした、エレガントで洗練されたお食事をお楽しみください。
また、常に卓越性を追求するフランスの一流のブランドと提携。ヴーヴクリコのシャンパン、カヴィアリのキャビア、ラデュレのマカロン、ボルディエのバター、パレ デ テの紅茶、ルノートルのケーキやスイーツ、料理とワインのペアリングで有名なタイユヴァン社によるグラスワインのセレクションをお楽しみいただけます。
ラウンジでは読書やクラシック音楽をお楽しみください。パノラミックラウンジにはライブラリー(写真)もございます。静かな空間で自由なひとときをお過ごしいただけます。船内はすべて無料でWi-Fiにつながります。
アフタヌーンティーにはフランス発ブランド、ラデュレのマカロンとパレデテの紅茶をお楽しみください。客室によってはバトラーサービスもご利用いただけます。フランスの五ツ星ホテルやレストランと同等のサービスで皆さまをおもてなしいたします。
船内インテリアはフランス人デザイナーによるスタイリッシュなデザイン。ピエールフレイのファブリックがラグジュアリーな印象です。南仏フラゴナールのフレグランスが船内に香ります。
フランス人が大切にする生活美学を反映、船内はプライベートヨットのように温かく、身近に感じていただけるようデザインされています。私たちの旅行哲学と調和するフランスのラグジュアリーブランドに、パートナーとしてご協力をいただいています。建築家ジャン フィリップ ニュエル氏によるインテリアデザイン、ピエール フレイのファブリック、フラゴナールのルームフレグランス、ディプティック パリのキャビン用バスルームコレクションなど、洗練された空間の中リラックスしてお過ごしください。スパではソティスのパーソナルケア製品を使用、至福のひとときをお過ごしいただけます。ヘアサロンでは、ケラスターゼやロレアルプロフェッショネルの製品を使用し、お客様一人ひとりにあわせたご提案を行っています。
■サンチアゴ前泊
■ウシュアイア
アルゼンチン、ティエラ・デル・フエゴ州の州都であり南極への玄関口として知られるウシュアイアから乗船します。アルゼンチンの人々から「世界の果て」の愛称で呼ばれ、野生動物たちが究極の聖域として選んだかのような佇まいです。アンデス山脈が海へとまっすぐに落ち込む絶好のロケーションを誇り、到達不可能な場所への旅を想起させます。
16:00~17:00 乗船
18:00 出航
【船中泊】
■ドレーク海峡通航
船に慣れ、南極への知識を深める絶好の機会を設けています。エクスペディション・リーダーから上陸時のルールや、ゾディアック・ クルーズについてご説明します。南極の歴史と野生生物に関する講義は、この魅惑的な地域についてより深く知る機会となります。船外デッキではナチュラリスト・ガイドと一緒に、ドレーク海峡を飛ぶアホウドリ、ケープミズナギドリ、その他の海鳥を探すことができます。
【船中泊】
■南極線通過
天候が良ければ、赤道から南に66度33分に位置する、南極圏という神秘的なラインを越えることができます。この象徴的なエリアは12月の夏至に真夜中の太陽を観測できる地点で、このエリア内では少なくとも年に一度、太陽が24時間連続して地平線上に留まります。知る人ぞ知るこのラインを越える体験は、極地クルーズの忘れられないハイライトとなります。
■ガレット通過
アデレード島とグレアムランドの間にあるこの狭い海峡は、マーガレット湾へ向かう航路の中でも特に美しい景観を誇ります。氷の宮殿のような純白の壁と、氷山や氷塊が点在する風景が広がり、訪れる人々を魅了します。この海峡は1909年にシャルコー探検隊が初めて探検し、1936年にはイギリス隊が測量を実施。さらに1972〜1973年にはフィリップ・クストーがこの地で南極初の水中映像を撮影しました。
【船中泊】
■シャルコー島探索
1910年、ジャン=バティスト・シャルコーは、アレクサンダー島の地図作成中に海氷に囲まれたこの島を発見しましたが、40マイル以上近づけませんでした。低気圧が多く雲に覆われるこの島は、岩の露頭を除いてほぼ氷と崖に覆われ、謎の多い場所です。近年、ウィルキンス湾の氷が割れたことで、島はアレクサンダー島から約50km離れ、正式に分離されました。この島の周辺海域には、ミズナギドリやナンキョクアジサシなど多くの海鳥が集まります。
【船中泊】
■ベリングスハウゼン海
ベリングスハウゼン海は、1820年に南極大陸を初めて確認したロシアの探検家ベリングスハウゼンにちなんで名付けられました。南極半島西部からアムンゼン海に広がり、アレクサンダー島やサーストン島を囲んでいます。流氷や氷山に囲まれたこの海域は、探検の魅力にあふれ、コウテイペンギンのコロニーでも知られています。夏には、成鳥や若いペンギンの姿を観察できることもあります。
【船中泊】
■終日航海
ル・コマンダン・シャルコー号は、世界初のPC2級の豪華極地探検船で、通常の船では行けない氷の奥深くまで航海できます。最先端の海洋学・科学機器を搭載し、船内では専門家による講義やディスカッションも開催されます。ポナンと共に、極地の未知なる魅力を発見し、科学研究にも貢献できる特別な体験をお楽しみください。
【船中泊】
■マルグリット湾
マルグリット湾は、南極でも特に美しい地域のひとつで、深い青の海に雄大な氷山が点在しています。アデレード島、ジョージ6世湾、アレクサンダー島、ファリエール海岸に囲まれたこの湾は、探検家シャルコーが妻の名にちなんで命名されました。1909年、彼はこの地域の地図作成と調査を指揮しました。湾内では、クジラ類やヒョウアザラシ、アデリーペンギンなどが観察されることもあります。
【船中泊】
■プルクワパ島
この山岳島は、グレアムランドとアデレード島の間、マルグリット湾の北に位置し、長さ28km、幅14kmです。島には狭いフィヨルドと雪に覆われた山々が点在し、ゾディアックボートでの上陸ではアデリーペンギンの姿が見られるかもしれません。
【船中泊】
■南極半島
神秘的な南極半島は、壮大な氷の風景と多様な野生動物が織りなす特別な場所です。ペンギンやクジラ、アザラシなどが暮らすこの地では、日々の氷の状況に応じてゾディアックボートでの冒険や上陸が提案されます。氷河、火山のビーチ、研究基地、捕鯨の遺構などを訪れながら、偉大な探検家たちの足跡をたどる旅は、静寂に包まれた南極の多彩な表情を体験させてくれます。
【船中泊】
■ドレーク海峡通過
ドレイク海峡は、南米と南極を結ぶ最短ルートでありながら、強風と荒波で知られる難所です。海峡は「フューリアス・フィフティーズ」と呼ばれる緯度に位置し、多くの航海者がその厳しさを語ります。寒流と暖流が交わるこの海域は、海洋生物が豊富で、アホウドリやケープミズナギドリなどの鳥たちが飛び交っています。
【船中泊】
■ウシュアイア
7:00(予定) 早朝着・下船
◆ご注意
天候と氷のコンディションに大きく左右される極限の地を訪れるクルーズです。特にフィヨルドでの航行は、沿岸の氷を保護する必要があるため、旅程では日々氷の状態や種類によって航路が決まります。航行スケジュール、アクティビティ、動物の観察は、天候や氷の状態によって左右され、保証されるものではありません。また、天候や氷のコンディションにより、体験できることが異なります。船長とエクスペディション・リーダーは、AECOの安全上の指示や規則を遵守しながら、お客様の体験が可能な限り豊かなものとなるよう最大限の努力をいたします。